キングコング対ゴジラ 2019 日本映画専門チャンネル 東宝チャンピオンまつり版 |
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以下に、"2019年放送版・日専・東宝チャンピオンまつり"の特徴を記す。 1.ネガの欠損箇所 BS・CS放送だからこそ放映出来たのが、下記のネガ欠損箇所である(昔に地上波で放送されたものもこうだったのか・・・)。 下記がネガ欠損5箇所(タイムは、全て「キングコング対ゴジラ Blu-ray」収録の「チャンピオンまつり版」より) ・0.13.02辺り (ファロ島海岸の絶壁の上からのカットのコマ飛び) ・0.28.35辺り (「短縮版ロール3冒頭」酋長の“Yumigatta!!”の号令と、ファロ島の太鼓演奏の間のコマ飛び) ・0.31.24辺り (多湖部長「藤田航空に電話!ヘリコプターをチャーターしろ!」の後、部長室部屋のドアを閉めた際の物音に、社員:大林(堺左千夫さん)が「ギョっ!」とビックリする瞬間のコマ飛び) ・1.10.54辺り (熱海城を破壊しながら繰り広げられる両者の戦いの場面で、破壊されていく熱海城のアップからキングコングのアップに切り替わる間のコマ飛び) ・1.11.27辺り (熱海城を破壊後に両者が崖から海へ落ちるカットと、“ハマフォーム・魚見埼ホテル”のカットの間のコマ飛び) 今まで筆者は、4ヶ所の欠損部分しか知識が無かったのだが、今回の放送で5箇所の欠損箇所を確認する事が出来た。 特に過去ソフトの中でも、0.13.02辺りの「ファロ島海岸の絶壁の上からのカット」でコマ飛びが有ったのだが、実はネガの欠損だった、と知った私には驚きであった。 DVDの「特典:予告編」の“特報”の件でも触れたのだが、私はこの「欠けたコマ」までもに愛着を感じてしまうのである。 2.映像のコントラストを極力抑えている 過去のソフトに関しては、コントラストを強めに調整されていた為、夜のシーンは夜らしく見えていたが、一方、全体的に色が潰れてしまっている印象だった。 今回の「ニュープリント版」は、色のコントラストを抑えめにしており、細かい部分までとてもよく見える。 特に「短縮版ロール2(全長版ロール3)」の「チキロを抱いた母親(根岸明美さん)が大ダコから逃れるカット(BD短縮版の25:12辺り〜)」のコントラスト具合がとても素晴らしく、過去ソフトの中でも最高に観やすくなったのはとても嬉しい。 3.サウンドトラック 当時の「短縮版・音ネガ」を使用している。音質は、オープニング等、若干歪む部分があるが、おそらくオリジナルの「短縮版・音ネガ」に起因しているものと思われる。 ロール6冒頭部分(「キンゴジBD・短縮版」1:03.59辺り)、"権藤幸彦隊員"の「ロープを切れ!」の部分の音楽のフェイドアウトが「全長版」と「短縮版」のタイミングが異なっており、全長版では「ロープを切れ!」の後も音楽は続くが、短縮版では「ロープを切れ!」のセリフと同時にフェイドアウトしている。1992年に発売された「ゴジラ・激闘外伝BOX」、2014年に発売された「ブルーレイ盤・チャンピオンまつり版」も同様になっている。「全長版」と「短縮版」のそれぞれの音声ヴァージョンの違いだと思われ、短縮版のこの部分には明らかな意図的なフェイドアウトを感じる。おそらく短縮版製作の際に行われた作業だと思われる。 番外編1 ロールの最後に打たれる黒パンチは、放送用マスターではレストア作業で消去され「LD激闘外伝」でしか観る事が出来ないので、ここであらためてロールの確認をしておく。 (タイムは「キングコング対ゴジラ Blu-ray」に収録の「チャンピオンまつり版」より) ロール1 0.00.00〜0.14.18 ロール2 0.14.18〜(0.28.32 全長版ロール3エンドの黒パンチを流用) ロール3 0.28.32〜(0.40.00 全長版ロール4エンドの黒パンチを流用) ロール4 0.40.00〜(0.52.55 全長版ロール5エンドの黒パンチを流用) ロール5 0.52.55〜1.03.01 ロール6 1.03.01〜1.13.36 番外編2 「東宝チャンピオンまつり」のロゴが変わった点について。 マニアの方ならご存知の件。 1970年3月当時までは左側のロゴだったのが、同年にお馴染みの右側のロゴに変わった...のか?
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