キングコング対ゴジラ 2016 2019日本映画専門チャンネル版 |
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以下に、今回の"4K版(私が観たのは2K)"で個人的に思った事を記す。 1.4K版製作にあたり、一から組み直して作り直した事は特筆すべき点。 今回の東宝・東京現像所・スカパーで進められたプロジェクトは、1991年の完全復刻版制作時には存在していた筈の所在不明だった“ロール1のカットネガ”を探す事に有ったという。その中で今回見つかった10巻のフィルムの内、カット部分の“ロール1”が含まれていた事は、本当に素晴らしい出来事だったと言えるし、スタッフの皆様は勿論、ファンをも歓喜させる出来事だったのではないだろうか。今回の復元作業では、10〜15人のスタッフが、3〜4ヶ月掛けて完成させたものなのだそうで、本当に涙物だ...。米国ユニヴァーサル社所有のフィルムを一切使用せず、純国産フィルムによる「キンゴジ」が完結・完成した事は、誠に感慨深いものがあったのではないだろうか。全くの部外者であるこんな私が、あんなにも喜んだ事は...本当にいつ以来だろう...と思える程だったのだ。 2.画像比較 画像比較は、Twitter上で多くの皆さんがBlu-ray版との比較をなさっているので、私などの出る幕は無いと思っている・・・。。 “TV解説者”田武謙三さん登場のシーンで、私は確信した。これは本当に素晴らしい物だ!、と。 (個人的な話で恐縮だが、見慣れた物が大きく変わった時、「あ!」などと大きな声を挙げてしまう程、驚いてしまう・・・) 映像が"短縮版"に切り替わっても、全く分からない程に綺麗に繋がっている事に、心から感動してしまったのだ。 個人的に一番驚いたのは、下記の部分。
3.潜水艦シーホーク号シーンの日本語字幕にて「オリジナル字ネガ」が発見され、まさに真正なる素晴らしいヴァージョンとなった。 潜水艦シーホーク号のシーン、全てのシーンの日本語字幕がオリジナルである為、全くブレが無く素晴らしい状態で復活した事が分かる。 (いつの日か"短縮版"という言葉さえも無くなってしまうのではないだろうか...) (詳細は「完全復刻版」に記してあります)(TORI様、ご協力本当に有り難う御座います!)
4.サウンドトラックについて 東宝タイトル直後のオープニングの音楽の部分に、若干の音のヨレを感じたのだが、映画製作から50年以上も経っている事を考えると、全然大丈夫な範囲。 ブルーレイ収録の4.0ch同様に、当時の4.0chをダウンミックスしたステレオ音源で聴く限り、ロール1では「ドボドボ」「ゴボゴボ」という感じの低域ノイズが左右から聞こえ、ロール2では右側から低域ノイズが聞こえる。 「音の定位」が正常な状態の様に聴こえ、演者の位置によって細かくパンニングしてある点も見所。現在ならコンピュータを使用して音の定位を細かく決められるが、1962年当時の力技の成せる技術なのだと、非常に感慨深いものがある。 なお、2016年現在、存在が確認されているサウンドトラックについては下記の通り。 1.モノラル版シネテープ。 2.4.0chパーフェクト・ステレオフォニック・サウンドのシネテープ。 3.4ch素材別シネテープ(セリフ、効果音、音楽がそれぞれバラで入っているシネテープ)。 (詳細は「キングコング対ゴジラ・対談編」に記してあります!) 5.音楽トラック 最も驚いた点は、映画後半のワウフラッターを全く感じなかった事。完璧すぎる! <2019年7月追記> 6.過去ソフト映像のカットが、今回初めて修復された。 (詳細は「完全復刻版」の第7項目をご覧ください) 2019年6月12日、初放送から約3年後のこの日、「キングコング対ゴジラ 4Kデジタルリマスター版」が「BS日本映画専門チャンネル」にて再放送されました! 2016年初放送の際のここの編集部分は過去ソフトと同様の現象が有ったのですが、ビックリ!今回(2019年)の再放送では、再度編集が行われた様子で、完全に初公開時オリジナルの状態に戻されていました!これは本当に素晴らしい!
「本当に素晴らしい物を観た・・・。。」、この一言に尽きるのではないだろうか。これをご覧になった方で不満を感じたという言葉を私は聞いた事が無いし、皆さんのお言葉の端々に「本当に素晴らしいキンゴジが完成した」という喜びに満ち溢れている! オリジナルの素晴らしさを再現出来る現代の技術の凄さを、私はこの4K版で思い知ったのである! 今は、一日も早く商品化されないかな〜という思いだけだ!UHD Blu-ray BOXだったら5万でも6万でもお金を出します!(^^) |