Hofner 500/1 World History Keith Custom ポール・マッカートニー仕様への道 |
ネック・ヘッド・リシェイプ(2015年12月〜)
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指板の剥離 | ||
次の行程は、「指板の剥離」です。 画像1は、指板を剥がしやすい様に、固定をしています。 画像2で、指板を丁寧に剥がしていきます。フレットが既に抜かれている事が分かります。 画像3で指板の剥離を完了しています。トラスロッドが埋め込まれているこの部分は、「Hofner社のYouTube動画」等でご覧になった方々も多いと思いますが、トラスロッドを埋め込んだ後に接着剤の付いたローズ材の様な木材を当て込み、圧着している事がよく分かります。 |
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画像1 |
画像2 |
画像3 |
指板の剥離、及び、指板の接着 | ||||||||
画像1と画像2は、当方で準備しました「ハカランダ材」です。KEITHさんから「ポールの指板は柾目ではなく板目」とのアドバイスを頂きました。「板目」に近い方は「画像1」の方なのですが、「画像2」も木目としては綺麗との事。しかし「画像1」のハカランダ材は反りが大きく使えないとのご連絡を頂き、結果「画像2」のハカランダ材で作業を進めて頂きました。 順番が飛びますが・・・画像3では「指板の厚み」と「指板のR(ラジアス)」を、Old Hofnerの指板と全く同一に加工して頂きました。この為に治具も製作頂いたのでした。 画像4で、先程の指板を剥がした後のネックを研磨して頂き、 画像5で、加工及びフレット打ち済みの指板を、接着剤にてネックに圧着しています。 これらの画像を見て私は思いました・・・。。「大改造だ・・・」。。 本当にKEITHさんには頭の下がる思いがしたものです・・・。。 |
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ネックを足したり削ったり・・・ | |
指板の接着が完了したら、ネックの削りに入ります。 今回、私がお願いしたネックリシェイプは、私が実寸した実物の63年製と、KEITHさんが実寸してくださった実物の63年製を元にリシェイプして頂きました。 画像1・画像2では、今回の話題になっておりました、ネックヒール部分の「接ぎ木」加工と、「セルの貼り直し」です。これらも実物の63年製から実寸して頂き、加工を終えたのでした。 画像3・画像4では、実物の63年製から型を取ったアクリル板で、ヘッドの形状を確認されています。私のWHは縦方向の長さが4mm程長いです。ここの部分は削って頂く事になりました。が、横方向は約1mm程足りない為、この部分はそのままの形状になりました。 画像5は、ヘッドを削った後の完成形です。ロゴの位置がとても良い感じになりました。 画像6では、ボリュートも物凄く良い感じに出来上がっています。ヘッドの角度もOld Hofnerと同じ角度に削って頂きました。 そして、画像7と画像8で完成形です。元々のWHですが(現行のリシューモデルも同じく)、ボディとネックヒール部に段差が有ったのですが、この部分もOld Hofnerと同様に段差が殆ど無い様に加工して頂き、Old Hofnerと同様にヒールキャップ部分を若干斜めに加工して頂いています。 全てが素晴らしい出来上がりになっています。もうこれは私にとっては感動モノなのでした。 そして、「リフィニッシュ作業」へと移る事になるのです。 |
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画像1 |
画像2 |
画像3 |
画像4 |
画像5 |
画像6 |
画像7 |
画像8 |