キングコング対ゴジラ
デアゴスティーニ DVD版
2010年1月4日発売。
デアゴスティーニから発売された「東宝特撮映画 DVDコレクション」は、65作品の東宝特撮作品のDVDを刊行したシリーズ物で、「キングコング対ゴジラ」は「第8号」として全国発売された。現在は全ての作品が品切れになっているので、全巻購入された方は実に素晴らしいのである。

内容については、特に特典等がある訳ではなく、考え様によっては、画質の良いVHS版と捉えるのが正しいのかも知れない。
ブックレット(冊子)が封入されており、貴重な写真や資料等が掲載されている。が、後に発売される「講談社版」と比べる事が酷と思える程の内容の薄さである。

詳細は後に述べるが、この「デアゴスティーニ版」も、前年に“地方先行版”が発売されていた(何巻まで発売されていたのか不明)。その後に“全国発売版”が流通するに至る。

数年前に日本で、某海外アーティストの「デアゴスティーニ LP盤シリーズ」を発売した際にも、当初は書店のみの扱いであったのだが、売り上げがあまり芳しく無かったと思われ、第3号で打ち切られた前例がある。一時は某オークションサイトで高値で取り引きされていた程だった。しかし海外では「全LP盤」がDeAgostini社から発売されていた事もあってか、デアゴスティーニ・ジャパンでも改めて第1号から再発売し直したという経緯があった(結局は全号を発売)(日本版LP盤も全てイタリアプレス)。

この「キングコング対ゴジラ」もその様な経緯があってか、全国発売版として全65作品が正式販売される様になったのではないかと思われる。
以下に、"デアゴスティーニDVD盤"の特徴を記す。

1.2001年DVD版の映像をそのまま使用
詳細は、2001年版DVDの項を参照。


2.音声
本DVDの音声は、2001年DVD版の音声は一切使用せず、唯一の2chステレオ音源である91年版VHS用音源を使用している。
(詳細は「91年版LD」の項を参照)
音声が左右逆になっている。
(他の方々が書かれた「デアゴスティーニ版」を見ると、「音声はモノラル」と書かれているが、筆者が所有している「デアゴスティーニ版」計5枚は、いずれもステレオ収録だった。何故なのか?2種類存在する?デアゴスティーニ社に確認を取ってみたところ、本商品は全てステレオ音声との事・・・)


3.デアゴスティーニ地方先行販売ヴァージョン
本DVDも地方先行発売されていた物が存在する。
詳細は下記の通り。

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地方先行発売ヴァージョン
第1・第3火曜合併号として発行
発行日付は2009年9月15日
全国発売ヴァージョン
隔週号として発行
発行日付は2010年2月2日
「第7号版」は2009年8月発売、「第8号版」は2010年1月に発売。それぞれにカラーリング等のデザインが一部異なる。
この違いは「第8号 キングコング対ゴジラ」の発売前に「ゴジラの逆襲」が発売されているか、いないかの違いである(全国発売版の"第7号"は「ゴジラの逆襲」の為)。
その理由からなのか、2009年に地方先行発売された「第7号 キングコング対ゴジラ」は、2010年に全国発売された「第7号 ゴジラの逆襲」と同じ様な「青色」を主体としたデザインとなっている。
ブックレットの中身も一部変更点があり、DVDディスクは新たに作り直されている(音声は2010年版と同じくステレオ音声で、音の定位は左右逆になっている)。
デアゴスティーニ・ジャパン(PDFファイル)は、2009年8月4日付で「隔週刊 東宝特撮映画 DVDコレクション」と題し、第1号「ゴジラ(1954年)(2009年10月27日発行日付」として、2009年9月29日に創刊日を迎えている。